休日はリフレッシュの時間!でも、思いがけず仕事の電話がかかってくることはありませんか?
●休日に仕事の電話がかかってきて、リフレッシュできない!
●休日の電話のせいで、家族や周りの人に気を使ってしまう!
●そもそも、休日の電話には出ないといけないの?
こんなことを感じている人も多いのではないでしょうか?
実際にわたしも営業の仕事をしていて、休日や時間外の電話に悩まされていた時期がありました。
そこで、この記事では、「休日の電話に出ないための対策」をご紹介します。自分の時間を守り、充実した休日を過ごすための秘訣を知りたい方は必見です!
休日に上司や取引先の電話に出ることのメリット・デメリット
まずは、休日に電話に出ることのメリット・デメリットをおさらいしましょう。
休日に上司や取引先の電話に出ることのメリット
信頼される
休日に電話に出ると、周囲からいつでもすぐに相談できる人と思われ、信頼を得やすいです。相手は、あなたといつでも連絡がつくことに安心感を覚え、頼りにされることでしょう。
チャンスを逃さない
休日に電話に出ることで、営業や商談のチャンスを逃さずに対応することができます。
実際にわたしも、「休日、電話に出れないうちにライバル会社で商談が決まっていた」ということがありました。
売上や評価を上げられる
休日に電話に出て信頼を得たり、チャンスを逃さないことで、売上や評価が上がる場合もあります。
休日に上司や取引先の電話に出ることのデメリット
心身が休まらない
休日でもいつ電話がかかってくるかわからない状態がストレスとなり、心も身体も休まりません。心を病んでしまったり、体調に影響を及ぼす場合もあります。
家族や周囲の人に気を遣う
休日に電話に出ることで、家族や友達と過ごしている時間を中断させます。周囲の理解が必要ですし、自分も気を使います。
休日に電話に出なければならず、彼女を不機嫌にさせたことのある男性も多いのでは?!
電話が繋がらない状態にできない(海外旅行・病院など)
休日の電話対応が当たり前になると、長時間、電話が繋がらない状態にできなくなってしまいます。
電話が繋がらない状態になってしまうと、以下のような弊害があります。
●電話が繋がらないことに、不安や罪悪感を感じる
●海外でも電話を利用できるよう、費用がかかる(海外ローミングの利用費)
●自分や家族の出産や介護、病気など、長時間病院にいる時も、定期的に電話を使えるスペースに移動して、着信を気にしなければならない
●その他、子供のイベントやお出かけの最中、身内の不幸や自分の体調不良の時なども、定期的に着信を気にしなければならない
【前提】休日の電話に出なくてよいのは法律で決まっている
そもそも、休日の電話は「労働」あたります。法律では、会社に対して、以下を義務付けています。
●労働者に1週1日、もしくは、4週4日の休日を与えること
●休日に労働させると、 会社は労働者に、通常の給料よりも多い休日手当(休日割増賃金)を払うこと
労働基準法 – 厚生労働省
つまり、休日は電話に出るという「労働」をする必要はありません。もし、休日に電話対応が必要になった場合は、法律に則って、会社から休日割増賃金をもらう権利があります。
たとえ、法律で決まっていても、そうはいかない…!と思っている方も多いのではないでしょうか?そんな方に向けて、休日の電話に出ないための対策をお伝えします。
【必見!】休日の電話に出ないための対策10選
休日の電話に出ないための対策を、「休日前」「休日中」「休日明け」「日常」に分けてお伝えします。
休日の電話に出ないための「休日前」の対策
まずは、「休日前」にできる対策を3つご紹介します。ストレスのないお休みを過ごせるよう、しっかり準備していきましょう!
電話がかかってきそうな人(職場のメンバーや取引先)には、事前に休みを伝えておく
まずは、休日に電話をかけてきそうな人を思い浮かべてください。
休日前は、必ずその人に休むことを連絡しておきましょう。タイミングは「前々日」が最適です。また、その際に、「電話やメールもできないこと」もはっきりと伝えておきましょう。
休みの連絡をした時、「休み前にこれだけやっといて!」っていう人が結構多いんですよね…
前日に言われても対応が間に合わないので、前々日の連絡がベターです!
また、長期(3営業日以上)の休みは、複数回伝えるようにしましょう。例えば、「10日前」と「前日」などです。
仕事が途中の状態で休みに入らない
仕事のが途中の状態で休みに入ってしまうと、休み中に連絡が来る可能性が高くなってしまいます。できるだけ仕事はやり切って休みに入る方がよいです。
仕事が途中で休みに入りそうな時は、休み明けに対応することを相手に伝えておきましょう。
自分しか対応できない仕事を作らない
あなたにしかできない仕事があると、休み中もあなたを頼って連絡が来てしまいます。途中になっている仕事は、職場の人と情報共有し、あなたにしかできない仕事は極力減らしましょう。
職場の共有フォルダにデータを保存しておいたり、メールの写し(CC)に職場のメンバーを入れておくのも効果的です。
休日の電話に出ないための「休日中」の対策
続いて、「休日中」にできる対策を3つ紹介します。電話に邪魔されず、快適な休日を過ごしてください!
電話があっても出ない
最も重要なのは、電話があっても、とにかく出ないことです。
一度休日に電話に出てしまうと、休日も対応できる人と思われ、今後も対応することが当たり前になります。これを肝に銘じておきましょう!
メッセージを駆使する
どうしても着信が気になる場合は、SMSやLINEなどのメッセージを活用しましょう。休み明けに折り返する旨を伝えたり、相手にメッセージで用件を教えてもらうように促せたら、精神的負荷を軽減できます。
やむを得ず対応する場合の「自分ルール」を作る
やむを得ず対応するのはどんな場合か、「自分ルール」を作っておきましょう。電話があった場合は、「自分ルール」に沿って対応すべきかを考え、対応が必要ないと感じる場合は、自信を持って無視し、休むことに専念しましょう!
わたしは、1回目の着信は必ず無視したうえで、複数回着信があるものや、メッセージで「緊急だからどうしても折り返しが欲しい」とあるものだけ折り返しするようにしています!
休日の電話に出ないための「休日明け」の対策
「休日明け」の対策を3つご紹介します。休日明けに丁寧な対応をしておくと、相手の信頼を損なわないまま、休日もしっかり休める人間関係を築けます。
朝一に折り返し
休日中に着信があった場合は、朝一に着信の相手に折り返しをしましょう。その際に、休日のため電話に出られなかったお詫びを伝えましょう。
代わりに対応してくれた職場の人に感謝する
有休など、営業日に休んだ場合、代わりに対応してくれた職場の人には、必ず感謝の気持ちを伝えてください。お礼を言ったり、お土産を渡したりするのがよいでしょう。
途中のまま休みに入った仕事はできるだけ早く対応する
仕事が途中のまま休みに入った場合、途中になっている仕事はできるだけ早く対応しましょう。対応が遅くなってしまった場合、休みだったことが理由でなくても、相手は「あなたが休みだったせいで、対応が遅くなっている」と勘違いされる可能性があります。
一度そのような勘違いをされてしまうと、相手はあなたの休みに悪い印象を持ってしまい、今後の理解が得られなくなります。
日常
日頃からオンオフがはっきりしていることを周囲にアピールしておく
日頃から、仕事とプライベートのオンオフがはっきりしていることを周囲にアピールしておきましょう。例えば、「子育てや介護で勤務時間以外は忙しい」「勤務時間以外の仕事はしない主義」などを小出しに伝えていくのが良いです。
工夫しても上手くいかない場合の対処法
「休日電話に出ないための対策」を10個紹介しましたが、工夫しても上手くいかない時はありますよね…。そんな時の対処法もご紹介します。
誰に問題があるかを考える
まずは誰に問題があるか考えてみましょう。判断のポイントは以下の通りです。
自分に問題がある場合
【必見】休日の電話に出ないための対策10選でご紹介した対策ができていたか振り返ってみましょう。振り返りのポイントは、次の通りです。
1.休日前の対策が不十分で、休日中の対応が必要になっていないか?
2.休日後の対策が不十分で、休みを取りにくい環境や関係性を作り出していないか?
3.本当に必要ではないのに、なんとなく癖で休日の電話に出ていないか?
振り返ってみて、できていないことがあった場合は、少しずつできる対策を増やしてみましょう!
電話をしてくる相手(上司や取引先)に問題がある場合
相手が上司の場合は、人事や役員などを通して、注意をしてもらいましょう。注意しても改善が見られない場合は、パワハラを訴えるのも選択肢の一つです。大企業ですと、人事や役員だけでなく、労働組合や社内ホットラインなどに相談するのも効果的です。
相手が取引先の場合は、上司に相談してみるのも良いですが、それでは、解決しない場合も多いと思います。そんな時は、何か他の理由をつけて、取引をやめたり、担当を変えてもらうのが良いです。
わたしも、取引先から執拗に深夜や休日の電話が来るのが耐えられなくなり、上司に相談したことがあります。上司から、それとなく伝えてもらいましたが、相手が聞き入れる耳を持たなかったため、体調不良を言い訳にして、担当を変えてもらいました。対応してくれるまともな上司で良かったです。
上記の方法でも改善しない場合は、会社に問題がある可能性が高いです。次で会社に問題がある場合も解説します。
職場や会社に問題がある場合
以下のどれか、もしくは、複数に当てはまるなら、職場や会社に問題がある可能性が高いです。
●休日の電話に出ることが嫌な人にも電話に出ることを強要する
●職場や会社などの組織単位で、休日の電話に出ることが当たり前の認識になっている
●休日に電話に出ないことが不利に働く(いじめの原因になる、評価や異動で不遇な扱いを受ける 等)
このような行為は、法律の面でも「労働基準法違反」にあたりますし、ブラック企業です!以下に職場や会社に問題がある場合の対処法も紹介します。あなたを守るために、ぜひご覧ください。
職場や会社に問題がある場合の対処法
休日に電話がない部署に異動希望を出す
今の職場だけに問題があって、他の部署に問題がない場合は、休日に電話がかかってこない部署に異動希望を出すとよいでしょう。
固定電話でのやり取りが中心で携帯でのやり取りがない部署は、休日の電話も圧倒的に少なくて済みます。また、お客さんや取引先とのやり取りをせず、社内同士のやり取りが中心の部署も休日の電話がなくて済みます。現在が営業の場合は、事務や内勤が狙い目です。
転職する
異動希望が実現しない場合や、会社全体に問題がある場合は、転職を検討しましょう。
休日に電話に出なくても良い会社は世の中にたくさんあります。あなたの生きたい生き方、働きたい働き方が実現できる会社を探して転職しましょう。
【筆者の見解】会社員は休日に労働するものではない(経営者との違い)
個人的な見解として、わたしは、「会社員は電話対応も含め、一切の労働を休日や勤務時間外にする必要はない」という考えです。この考えをハッキリと持つ理由は、会社員(給与所得)と経営者(事業所得)の違いを知っているからです。
長くなってしまうので、会社員と経営者の違いについては、また、別記事で解説します。
まとめ
今回は、休日の電話への対策を紹介しました。
仕事とプライベートをしっかり区別して、素敵な休日を過ごしてください!
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